bystander

そろそろ学生が終わりそうな人の日記帳

mentalité

生きていく上でもっとも大切なものはなんだろうか。少なくともその内の一つに「メンタル」は入ってくると思う。これに関して異論のある人間は少ないんじゃないか。特にインターネットが発達した今は、さまざまな人間の価値観に触れることが容易になった。メンタルが弱いと、そこでブレる。何が正しいのかわからなくなる。悲観的になる。

 

 

有名な投資家や起業家、芸能人などには、どん底、というと失礼かもしれないが、いわゆるエリート街道以外から這い上がってきた人間が一定数存在する。多数派かどうかは知らないが、多かれ少なかれ存在するのは確かだ。そのような人間は往々にして、メンタルの強さが異常である。たとえばだが、自分がもし25くらいでバイト生活だとしたら、投資なんてやろうとすら思えない(あくまで自分はという話でしかない。やりたければやるべきだとも思う。)。不安で精神がおかしくなる。予備校講師の林修も、新卒で入社した大手企業をすぐに辞めて、2年間定職につかない期間ののち、塾で働き始めたらしい。無職期間に借金を8桁ほど作ったらしいが不安は全くなかったようだ。化け物である。

 


何をするにしても、成功を目指す上で、不安を感じず、周りの目・意見を気にしないというのが重要であることは言うまでもない。しかし、凡人がこのようなメンタリティをもつのは不可能に感じてしまう。林修が全く不安を感じなかったのは、東大法学部に余裕で合格し、大学内でも優秀であったことに裏付けされた絶対的な自信があったからではないだろうか(あくまで本人は過去の経験云々ではないと言っているが)。強靭なメンタリティ、これは後天的に獲得することも可能ではあると思うが、やはり才能による部分も大きいはずだ。

 


そうであるなら、メンタルの弱い我々はなす術がないのか。レールに乗った人生をあゆみ、そのまま死んでいくしかないのか。自分も現在進行形で思い悩んでいるが、やはり迂闊にレールから脱線しないほうが良いのは確かだと思う。あまりにもやる気が起なかった就活に望んだのも自分なりに出した結論だ。

メンタルの弱い人間は、追い込まれた状態で力を発揮できない。受験くらいなら火事場の馬鹿力を出せるかもしれないが、それとはわけが違う。もちろん必ずしもこの考え方が当てはまるとは思わないが、少なくとも慎重にはなるべきだ。「何となく就活をしたくない」という理由でレールから脱線するのはやめておきたい。

 


しかし、だからと言って惰性で生きていくのは良くないだろう。サラリーマンの強さは安定した給料があり、会社が潰れない限り食いっぱぐれないことである。だからとりあえず何でもやってみるのが良いと思う。追い込まれた人間と比較して精神的余裕がある分、タネを巻くことに時間がかけられる。これは良い面悪い面どちらもあるが、自分を律して努力できる人間にとってはとても大きなメリットだと思う。

 


超一流と呼ばれるような人間は、才能ももちろんあるが、強靭なメンタルがある。自分がそのような人間を真似しても路頭に迷うだけだと感じている。弱者なりに上手い立ち回りをしていけたらいいな。

 

この記事は文章は全て自分へのエールである。ただ自分に言い聞かせている文章だ。似た者がいればともに頑張ろう。